情緒のありか

最近少し話をした人が
バリバリの文学系(注:私の主観)
だったのでビビる。


ビールと餃子を目の前に、
出てくる話がポールボウルズとか、
Stingの歌詞の和訳の是非とか。

ハードルが高すぎるぜベイビー……!



その人の言葉やフレーズ、
小説が描き出す情景は心情に対する
深読みっぷりは、
私には全くないもので、
繊細きわまりなく、
なんというか、この人は、
こんなに情緒のない人間と喋っていて
果たして得るものはあるのだろうか、と
疑問しかない。



中でも、なかなか衝撃だったのはこれですよ。





↑10年くらい前に、この曲が気に入って、
「朝の元気が出るソング」扱いして
延々と聞いていた時期があったのだけれど、
歌詞なんぞ気にもとめていなかったので、
指摘されてビビりかえった。


なんだこれ!?曲調と全然違うやんけ……!?!?!?ww

(注:私は英語の歌詞はよほどフレーズが聞き取りやすいものでない限り、基本的には聞き流しっぱなしです)



美しい曲を、
かみしめるように聞いて、
歌詞を何度も何度も読み返し、
1つ1つの単語の意味を考え、
そんなことを何十年も続けるそうだ。

(そうすると、また以前と違った気づきが生まれるそうです)



……私は、そんな聴き方をしたことがないわ。

そんな読み方をしたこともないし、
そんな感じ方もしたことがない。


同じものを見て聴いて、
得ているものが全く違うんだなぁ。

文学的素養の、情緒のある人ってのは
そういうことなんだろう。


かたや、私は非常に即物的な感性しか持ち合わせておらず、
人の心の機微なんていうものも、
はじめから理解を投げている。

(というテイで、きっと実は理解もしていない)



英語が難しい、という話になったとしても、

「動詞と名詞がわかればオッケー!単語を並べりゃ気合で伝わる!」

と思っている私と、

「なぜこの単語は、こっちのフレーズでは冠詞がついているのに、こちらではついていないのか。この"He"は不特定の第三者を指しているのか、あるいは何か別の事象の隠喩なのか」

というニュアンスを読み取ろうとする人。

(いやそれもう古文の世界やん……!)


私だって何かを見たり聞いたりした際に、
何かを感じていないことはないのだけれど、
それを客観的に言語化する能力を
養ってこなかったんだろうなぁ。

なんとなく、薄っぺらい心もちを
そのまま「あーおもしろかったー」と流して
消費しているだけなんだろう。

一朝一夕で身につくようなものではなく、
自分の感性を言語化して理解し、
またそれを再び消化する、
という過程を繰り返して
情緒というものは養われるのだろうけれど、
そんな積み重ねをしてこなかった私にとっては、
自分の感性の言語化など、
ただただ薄っぺらいものでしかなくて、
きっと目の前にあらわれた稚拙さに、
自分でがっかりするだろうから、
ますますハードルが高くなる。


逆に、我々のような種族は、
論理的な考え方や言語化力を、
嫌というほど叩き込まれるのだけれど、
そのサイクルを自分の中で回せるようになってようやく、
自分の目指している方向とか目的に、
自信をもって進めることができるようになるので、
やはりどんなにショボいところからでもいいから、
最初は現状認識から、ってことはわかるんだけど、
いざやろうとすると、赤面の上、悶絶するわ。


……しょうもない話大会がしたいww


いつも応援いただきありがとうございます。
  


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