【富山マラソン2018】 レポ③ 後半戦
橋を下り始めてすぐ、中間地点の計測マット。
公式時計は、1時間45分をちょっと過ぎたくらい。
さてと。
あと半分。
異常を起こしてからは、まだ5kmしか走ってない。
×4倍。
長い。
あとは、100%安全運転でいく。
ゴールする。ゴールだけはする。
だって私は、富山まで、42.195kmを走るために来たんだもの。
ちょっと前に書いたように、実は私にとって、
本質的にはタイムは二の次でいいのです。
数分を削るために、日々、それなりに真面目に走ってはいるけれど、
たかだか1市民ランナーの、ごくごく一般的なタイムにしかすぎない。
でも、過去、走りたくて走れなかったレースにあんなに未練が残るように、
走りだして完走できなかったレースは、たぶんもっと未練が残る。
前に進めなかった記憶は、きっと後に残る。
私は執念深いから、化けて出るかもしれん。
新湊大橋に夜な夜な出没する地縛霊になるかもしれん。
なので、ゴールします。
(誰にでもない宣言)
そこからはですね、いろいろとコメントもいただきましたが、
皆さんに心配していただいたような悲壮感はあまりなく、
実は、結構気楽な道のりでした。
だって、レースなのに、ただのジョグだからね。
心拍は160以上には上げない。
キロ5分半~6分ペースだから、脚もしんどくない。
幸い、吐き気も気分の悪さもないので、
たまに暗くなる視界にだけ気をつけて、安全運転で進めばいい。
途中、こんなに気楽でいいのかな?と、
ちょっと罪悪感にかられたので、その腹いせに、
応援にはにこにこ応えるけど、
オールスポーツには絶対に愛想を振りまかないもん!
というわけのわからない八つ当たりをかましはじめました。
(我ながら、なにがしたいんだよww)
なんでしょうね。
「がんばらなくていい」という免罪符?大義名分?を
手に入れてしまったんだけど、やっぱりそれは違うだろ、
という自分の中での往生際の悪いせめぎ合いかな。
でも、その結果、普段の、タイムを気にして、
自分の状態と、時計と、目の前のアスファルトしか見てない状況と違って、
ものすごくいろんなものを、じっくりたっぷり見ることができました。
・制服の自衛隊いたー!
橋の上り区間で、
「自衛隊いない……緊急出動要請かかって出払っちゃったのか?!」
と不安にかられていましたが、下りにいらっしゃいました!よかった!
応援スタイルは、直立で「がんばれー!」と声援の方が多かったです。
そうだね……警備中なんだもんね。あんまり浮かれたスタイルはねw
一言で迷彩自衛官といっても、マッチョ系ありーの、
細身メガネの頭脳系ありーの、
え?あなた自衛官?と二度見したジャニーズ系ありーの、
バラエティに富んでてよろしいですね!大変よろしいです!
下りだから、ペースアップできるけど、ここはぜひ、
お一人お一人をつぶさに観賞していただきたいゾーンですね。
・天むす!どらやきー!ます寿司ー!トマトー!
給食が豪華って聞いてたけど、ほんと豪華でした。
大阪みたいに、一ヵ所にどわーっとあるんじゃなくて、
次々に出てくるので、次は何だろう?!と楽しみにできます。
天むすのビジュアルがよかったわぁ。
(あ、さすがに食べられなさそうだったので、トレイの中をじっとり舐めるように見ながら通過しました……)
(次は絶対食べてやるうううう!(食い物の恨み))
・馬いたー!
30km以降、「あざいお市かよ?!」と思うくらい
田んぼの中を走るのですが、
(都市型マラソンだと思ってたからびっくりしたww)
応援も少しまばらなそのゾーンに突如出現した平安装束の男性と、2頭の馬。
「馬あぁ?!」
と叫びながら二度見したら、
「今年は2頭体制できましたー!がんばれー!」
とおっしゃってました。
ええと……トップランナーが通過してから、
私がたどり着くまですでに1時間以上たってるでしょー。
で、最後尾まで、まだ2~3時間あるでしょー。
その間、じーっと立ってるのか……馬……そっちこそがんばれww
・虫取りアミ!
給水ボランティアさんが、長い柄付きの虫取りアミを持って、
器用に路上の紙コップを回収してらっしゃいました。斬新!
でも、路上に落とさないように気をつけるべきは、我々ランナーですよね。
ごめんなさい。
・応援すげえ!
全力で踊ってくれるチアガールのちっちゃい女の子とか、
やぐらの上で叫んでるやんちゃそうなにーちゃんとか、
マラソン全然関係なさそうなおじいちゃんおばあちゃんとか、
とにかく、地域全体をあげて応援してくれてるのが身に沁みました。
ほら、東京とか大阪って、いろんなイベントがいっぱいあるじゃないですか。
マラソン大会もその中の1つで、関係ある人は応援にも行くけど、
そうでない人にとっては、ある意味、
日常生活がちょっと不便になるイベントでもある。
歓迎されない場合もある。
でも、富山マラソンは、なんというかな……
マラソン全然関係ないよねきっと、という方々が、
他の都市型マラソンよりずっと多くて、
それでも、「地元で開催されてるマラソン大会だから!」って、
一生懸命盛り上げてくださってるのが分かって、
ほんとにありがたいなと思いました。
少し辺鄙な場所にも、途切れることなく人がいてくれるし、
最後の市街地に入るところなんて、もう盛り上がり最高潮!ってくらい
大歓声で迎えてくれるし、うわ~~!すごいなぁ!嬉しいなぁ!
と思いながら、ゴールに向かいました。
普段なら必死で最後の力で走ってるゾーン。
そんな風に、周りを見る余裕はなかったかもしれない。
その熱気を受け止めることができなかったかもしれない。
タイムを求めて走ることも大事だけど、
こうやって、この日この時しかない大会の雰囲気を、
全身で感じられるような走り方ってもいいな、と強く思いました。
後半戦は、やはり前半以上に負荷が大きく、
視界が暗くなっては数回立ち止まり、
給水の度に歩いて心拍を下げ、
最後の最後までペースアップはできずに終わりました。
手元の時計で3時間45分ちょうど。
ゴールラインを越えた時は、達成感ではなく、
無事に終わった安心感が上回りました。
でも、それでも、走ってよかった。
ここ2年で、走っていて一番楽しい大会だった。
速報で「それで十分」と書いたように、
しばらくたった今でも、その気持ちは変わっていません。
最後、まとめて終わりますね。
いつも応援いただきありがとうございます。
公式時計は、1時間45分をちょっと過ぎたくらい。
さてと。
あと半分。
異常を起こしてからは、まだ5kmしか走ってない。
×4倍。
長い。
あとは、100%安全運転でいく。
ゴールする。ゴールだけはする。
だって私は、富山まで、42.195kmを走るために来たんだもの。
ちょっと前に書いたように、実は私にとって、
本質的にはタイムは二の次でいいのです。
数分を削るために、日々、それなりに真面目に走ってはいるけれど、
たかだか1市民ランナーの、ごくごく一般的なタイムにしかすぎない。
でも、過去、走りたくて走れなかったレースにあんなに未練が残るように、
走りだして完走できなかったレースは、たぶんもっと未練が残る。
前に進めなかった記憶は、きっと後に残る。
私は執念深いから、化けて出るかもしれん。
新湊大橋に夜な夜な出没する地縛霊になるかもしれん。
なので、ゴールします。
(誰にでもない宣言)
そこからはですね、いろいろとコメントもいただきましたが、
皆さんに心配していただいたような悲壮感はあまりなく、
実は、結構気楽な道のりでした。
だって、レースなのに、ただのジョグだからね。
心拍は160以上には上げない。
キロ5分半~6分ペースだから、脚もしんどくない。
幸い、吐き気も気分の悪さもないので、
たまに暗くなる視界にだけ気をつけて、安全運転で進めばいい。
途中、こんなに気楽でいいのかな?と、
ちょっと罪悪感にかられたので、その腹いせに、
応援にはにこにこ応えるけど、
オールスポーツには絶対に愛想を振りまかないもん!
というわけのわからない八つ当たりをかましはじめました。
(我ながら、なにがしたいんだよww)
なんでしょうね。
「がんばらなくていい」という免罪符?大義名分?を
手に入れてしまったんだけど、やっぱりそれは違うだろ、
という自分の中での往生際の悪いせめぎ合いかな。
でも、その結果、普段の、タイムを気にして、
自分の状態と、時計と、目の前のアスファルトしか見てない状況と違って、
ものすごくいろんなものを、じっくりたっぷり見ることができました。
・制服の自衛隊いたー!
橋の上り区間で、
「自衛隊いない……緊急出動要請かかって出払っちゃったのか?!」
と不安にかられていましたが、下りにいらっしゃいました!よかった!
応援スタイルは、直立で「がんばれー!」と声援の方が多かったです。
そうだね……警備中なんだもんね。あんまり浮かれたスタイルはねw
一言で迷彩自衛官といっても、マッチョ系ありーの、
細身メガネの頭脳系ありーの、
え?あなた自衛官?と二度見したジャニーズ系ありーの、
バラエティに富んでてよろしいですね!大変よろしいです!
下りだから、ペースアップできるけど、ここはぜひ、
お一人お一人をつぶさに観賞していただきたいゾーンですね。
・天むす!どらやきー!ます寿司ー!トマトー!
給食が豪華って聞いてたけど、ほんと豪華でした。
大阪みたいに、一ヵ所にどわーっとあるんじゃなくて、
次々に出てくるので、次は何だろう?!と楽しみにできます。
天むすのビジュアルがよかったわぁ。
(あ、さすがに食べられなさそうだったので、トレイの中をじっとり舐めるように見ながら通過しました……)
(次は絶対食べてやるうううう!(食い物の恨み))
・馬いたー!
30km以降、「あざいお市かよ?!」と思うくらい
田んぼの中を走るのですが、
(都市型マラソンだと思ってたからびっくりしたww)
応援も少しまばらなそのゾーンに突如出現した平安装束の男性と、2頭の馬。
「馬あぁ?!」
と叫びながら二度見したら、
「今年は2頭体制できましたー!がんばれー!」
とおっしゃってました。
ええと……トップランナーが通過してから、
私がたどり着くまですでに1時間以上たってるでしょー。
で、最後尾まで、まだ2~3時間あるでしょー。
その間、じーっと立ってるのか……馬……そっちこそがんばれww
・虫取りアミ!
給水ボランティアさんが、長い柄付きの虫取りアミを持って、
器用に路上の紙コップを回収してらっしゃいました。斬新!
でも、路上に落とさないように気をつけるべきは、我々ランナーですよね。
ごめんなさい。
・応援すげえ!
全力で踊ってくれるチアガールのちっちゃい女の子とか、
やぐらの上で叫んでるやんちゃそうなにーちゃんとか、
マラソン全然関係なさそうなおじいちゃんおばあちゃんとか、
とにかく、地域全体をあげて応援してくれてるのが身に沁みました。
ほら、東京とか大阪って、いろんなイベントがいっぱいあるじゃないですか。
マラソン大会もその中の1つで、関係ある人は応援にも行くけど、
そうでない人にとっては、ある意味、
日常生活がちょっと不便になるイベントでもある。
歓迎されない場合もある。
でも、富山マラソンは、なんというかな……
マラソン全然関係ないよねきっと、という方々が、
他の都市型マラソンよりずっと多くて、
それでも、「地元で開催されてるマラソン大会だから!」って、
一生懸命盛り上げてくださってるのが分かって、
ほんとにありがたいなと思いました。
少し辺鄙な場所にも、途切れることなく人がいてくれるし、
最後の市街地に入るところなんて、もう盛り上がり最高潮!ってくらい
大歓声で迎えてくれるし、うわ~~!すごいなぁ!嬉しいなぁ!
と思いながら、ゴールに向かいました。
普段なら必死で最後の力で走ってるゾーン。
そんな風に、周りを見る余裕はなかったかもしれない。
その熱気を受け止めることができなかったかもしれない。
タイムを求めて走ることも大事だけど、
こうやって、この日この時しかない大会の雰囲気を、
全身で感じられるような走り方ってもいいな、と強く思いました。
後半戦は、やはり前半以上に負荷が大きく、
視界が暗くなっては数回立ち止まり、
給水の度に歩いて心拍を下げ、
最後の最後までペースアップはできずに終わりました。
手元の時計で3時間45分ちょうど。
ゴールラインを越えた時は、達成感ではなく、
無事に終わった安心感が上回りました。
でも、それでも、走ってよかった。
ここ2年で、走っていて一番楽しい大会だった。
速報で「それで十分」と書いたように、
しばらくたった今でも、その気持ちは変わっていません。
最後、まとめて終わりますね。
いつも応援いただきありがとうございます。

