おっさん検定

遅ればせながら、これを手に入れて熟読しておりました。

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(一番左のやつね。他にもいっぱいあるのはスルーで)

(美術館ランという、文化水準の高い活動を、計画しているのだよ……)

(もちろん、ぼっちだよ……うふふ)



で、Number DO!の「おっさんずラン」号に話を戻すと、
残念ながら、ドラマは見ていないのですが、
まず表紙のあんたは、「おっさん」じゃないよね。


中のグラビアも見たけど、どう見ても「脂ののったイケメン」であって、
「おっさん」ではない。

「おっさん」の必要要素である、「くどさ」、もしくは「枯れ」の、
どちらも微塵もないやんけ。
そのドラマ、もっと純粋なおっさん出てたやん(見てないけど)。
そっち呼んでこいや(見てないけど)。

あんたが「おっさん」を名乗ったら、全国の市民ランナーが暴動起こすわ。


(と思ったけど、暴動起こってないですねぇ……みんな寛大ね)

(女性に例えると、皆藤愛子とか、香梨奈(ともに1984年生まれ)が、「おばちゃん」名乗って表紙で微笑んでるみたいなもんやで……)

(そんなん、暴れるやん……)




その後も、ちょいちょい「おっさん」でない人が混ざってくるので、
初回は、登場人物が、「おっさん」か、「おっさんじゃない」か、の
分類作業に忙しく、中身がなかなか入ってきませんでした。

少なくとも、「30代前半の芸能人」が「おっさん」を名乗るのは
明らかにレギュレーション違反なので、さくっと分類できるんだけど、
渡辺明@将棋だけは、ちょっと悩んだわ……。



とはいえ、中身はこのシリーズらしく、なかなかよかったです。

半年に1回くらい出てると思うのですが、なんというか、
「練習」とか「レース記録」とかじゃなくて、
純粋に「走ることに対するいろんな思い」にフォーカスして、
しかも市民ランナーが好きそうな目線で切り取ってるのが、
毎回じんわり、いいなぁ、と思っています。


あ、この言葉わかる、というような一節が、ちょいちょいあるんですよね。

インタビュアーがいいのか、編集の方針がいいのかはわかりませんが、
ランニング関係の雑誌の中では、一番好きだ。


今回も、いくつか気になった台詞をピックアップ。

でも、どれも長いインタビューの中での一節にすぎないので、
できれば前後も読んだ方が、意味や人柄が伝わると思いますが。


僕はマラソンには興味がないんです。
設定された舞台で何かを競うということにまったく興味がわかない。

探検家 角幡唯介



市民ランナーにとっては、「マラソン大会」は、
かなり大きな「冒険」なんだけど、
この人にとっては、「設定された舞台」でしかすぎないんだな、と
少しはっとしました。


基準においてるものが、全然違う。


それがいいとか悪いとかではなくて、彼が普段いる場所と、
我々がいる場所が、全く異なるものなんだということが、
見事に一言に凝縮されているなぁ、と。

少し頭を殴られた感じでした。

でも、我々にとっては、たとえそれが設定された舞台であっても、
42.195kmを走ることは、やっぱり「冒険」なんですけどね。



曲がりなりにも世界3位になった人間だからさ、
こんな順位で走るのはみっともないんだけど、
自分でも腹立たしいけど、でも、けじめだから。

どんな順位でもいい。何が何でもゴールする。

完走すれば、次への手がかりを掴める。
でも、やめてしまった人間には永遠に掴めない。
俺はその先が見たいんだ。

トレイルランナー 鏑木毅




これは、すごくすとんと入りました。
あぁ、私も、ずっとこうやって走りたい。


私は自分がけっこうヘタレだと知ってるので、
案外そうでもないと確認したくて走ってるのかもしれなくて、
どうしようもならなくなった時に、それでも心を折らずに
前へ進めるとしたら、それが理想だ。

どんな状況でも、投げずに、走りきることが大事。
(もちろん、そうできない状況というのも往々にしてありますが)

そのしんどさと思いの強さは、
決してタイムや順位だけで測れるものじゃない。



俺についてこいシューズ




これは、アシックスのターサーの記事でしたが、私にとっては、
最近騒いでいるアディダス ジャパンブーストがそんな存在ですねww

なるほど……世の中には、俺様シューズがあるわけね……。


では、私は脳内イメージ峰不二子かお蝶婦人で、

「私についてきてもよくってよ!」

という感じで妄想しようと思います。

待ってて、お蝶婦人!私、がんばる!!



とまぁ、なんだかんだと、今号も、大変楽しく読了しました。


ただ1つ希望を申し上げると、おっさんだけじゃなく、
おばちゃんも走ってんねんから、そっちも取り上げようよー!
さすがに華がなさすぎるわ……。


いつも応援いただきありがとうございます。
  



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自ら「中年」と名乗っておきながらも、自分が「おっさん」に分類されると悲しい気がするなぁなんて思いながら。
お昼休みのホッコリ癒し系ブログ、楽しく読ませていただきました!

>横浜の全力中年さん

コメントありがとうございます。

いやいや、早々におっさん(おばちゃん)自称した方が、
人生楽だし楽しいで~、と思ってるんですけど……。
ああ、でも他人に分類されるのはまた別か(^^;

大丈夫です。
無差別に分類してるわけじゃございませんで、
雑誌で「自称」している方々がいらっしゃるので、
こちらも「検証」する羽目になったまでですご安心を!

お昼休みのホッコリ癒し系ブログ、最近ひそかに
増殖しているのですが、お気づきですか??(^^)

角幡唯介はチベットの地図にない峡谷を歩いたり真っ暗な北極を3ヶ月かけて歩いたり、日本の冒険家の中でもかなり右寄りですからね〜。さすが早稲田探検部!
オレはもう爺さんなので対象外!

>キミ兄さん

コメントありがとうございます。

さすが博識!この方の経歴を見たら、おっしゃる通り、
えらいことやってらっしゃるのに、インタビューでは自身を
「目的地を意識した近代的な探検家にすぎない」みたいな
話をしてらっしゃって、なんじゃそりゃ??となりました(^^;
興味が湧いたので、著書も一度読んでみようと思ってます。

おっさんを経由した先に、「ダンディ」がありますので!!
なお、私は「おばちゃん」を経由して、
「イケてるババア」を目指しております(いらない宣言)
プロフィール

ちまき

Author:ちまき
 
全てネットタイムで記載  
フルPB: 3:23:XX(2018名古屋)
ハーフPB: 1:36:XX(2018枚方)
10kmPB: 44:3X(2018あざいお市)


走ったり殴ったりしています。



 

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