子宮筋腫摘出手術(開腹)の顛末 その4 [術後2~3日目]
以前の経緯はこちらから。
・その0 [概要]
・その1 [入院~手術]
・その2 [術後]
・その3 [術後1日目]
■入院4日目(術後2日目)
前日、消灯までは排尿がなく苦労していたが、
消灯してからようやく出た。
よっしゃよっしゃ、と思いきや、
今度は何度も何度もトイレに行きたくなる。
(行くたびにちょびっと出る)
なんだか導尿管を入れたせいで
膀胱がびっくりしちゃってんだな、
まあそのうちおとなしくなるだろ、
とトイレに行ったり来たりして一夜を過ごしたのだが、
たぶん頻繁にうろうろしたのがいけなかった。
朝方、飽きもせずトイレによろよろと向かった際に、
ぽたっ、と何かのしずくが手の甲に落ちた。
(……ん????)
と思ったが、寝たり起きたりで頭がぼーっとしている上、
病室も薄暗く、
それ以上何かが盛大に漏れている気配もないので、
(まあいっか)
と特に深く考えずに寝る。
深く考えればよかった。
しばらくして、下腹部が、
どんどん痛くなってきて目が覚める。
あれ?妙に痛いぞ?
硬膜外麻酔の倍プッシュボタンを押すが、
しばらく待っても聞かないどころか、
どんどん焼け付くように痛みを増してくる。
い、痛いよう痛いよう……。
今まで普通に眠れるくらい痛くなかったのになんだこれ?
と一度立ち上がって体を点検してみたところ、
硬膜外麻酔の細い管があらぬところにぷらーん、と。
(うおおおおお!麻酔の管がはずれておる!!!)
よくよく見ると、麻酔薬を入れた水筒から
背中に向かう栓の途中のコネクションがはずれてるっぽく、
そこをねじ込むと元の形に戻った。
さっきのぽたりと垂れたしずくは、
硬膜外麻酔の薬液だったか……。
てことは、今つなぎなおしたけど、
しばらくは麻酔が体に届かないってことだな。
いてぇいてぇ唸りながら
一応、ナースステーションまで歩いていって、
(自力で来ずにナースコールを押してください!って言われた)
問題ないことを確認してもらった上、
ベッドに戻って硬膜外麻酔が背中に到達するまで
地味に痛みに耐える。
この時が、術中術後通して一番痛かった。
麻酔が効いてないんだから当たり前だが。
10段階評価で言うなら7か8くらい。
さすがの痛みに強い私でも痛いので
終始しかめっ面だ。
今までいい仕事してたんだね硬膜外麻酔ちゃん。
邪魔な水筒とか思っててごめんよ……。
結局、麻酔の断線があったのが
朝6時前だったのだが、
午前中いっぱいは痛かった。
やっぱりお腹切ると痛いわ、
ということを再確認。
ちなみに、私は麻酔の増量ボタンを
ここまでほとんど使っていないので
(歩行練習するときに使ったくらいかな)
ここまで麻酔液が残っていたが、
早い人だともうそろそろなくなる頃合いらしい。
え?
こんなんまだまだ痛いぞ。
ケチっといてよかったー。
そんなこんなで午前中は痛みと戦い、
午後はまだまだ病人気分で寝ていたので、
この日もあまり元気はなし。
ご飯がまだまだ水分たっぷりのお粥であることも
テンションが上がらない要因かもしれん。
しつこく温存していた硬膜外麻酔は夜中に切れ、
案の定、寝るにはちとつらい痛みだったので
ロキソニンを処方してもらう。
ロキソニン、効くのかよ……、
と思いきやけっこう効くので馬鹿にしちゃいけない。
■入院5日目(術後3日目)
朝起きたら、顔がとんでもないことになっていた。
なんとなく痒いな、とは思っていたのだが、
おでこと左頬の広範囲に、
真っ赤なかぶれのようなブツブツが!
髪の毛があたる箇所であることから、
どうやらお風呂に入っていない
自分の髪の毛にやられたようだ。
(ちなみに、自分の汗で瞼が腫れあがったこともちょいちょいあるので、私は自分自身の体からなにか毒物でも分泌しているのか)
これは……一刻もはやく硬膜外麻酔を抜いて、
シャワーを浴びなければ!!!
(麻酔をケチって長持ちさせた結果、シャワーを浴びられないという弊害)
毎朝、回診に来るお医者さんに訴えようと
今か今かと待っていると、
この日に限って、いつもの美人女医さんではなく、
デリカシー欠如気味の主治医が回診に来る。
(チーム制なので、3人の医師のうちランダムに来るのだが、私は目の保養にになる美人女医さんが好きだ)
美人女医さんはカーテンの外から
一声かけて入ってきてくれるのだが、
雑な主治医は声をかけながら入ってくる。
「おはようおはよう!よっしゃ大丈夫か!?」(大声)
声と同時に入ってきたら意味ないじゃないか。
あと、声掛けが大丈夫前提なのもどうかと思う。
全てが雑だ。
「すごい顔になってるんで、これ(麻酔)抜いてください!」(切実)
(この際、雑でもなんでもいいんで)
「うわ、すごい顔やな!よっしゃ後でな!」
(いまああああああ~~~~~~~~!!!TT)
道具を持っていない雑な主治医は
無情にも去っていき(何しに来たんだ)
結局、麻酔と点滴を抜いてシャワーを浴びれたのは
午後になってからだった。
顔が……顔がかゆいようパトラッシュ……。
(とりあえず顔をよーーーーく洗って、保湿クリームを塗りたくって保護)
(このために、入院前にメドゥーサのようなパーマ頭を3時間かけてまっすぐに伸ばし、長さもギリギリまで短くしていたというのにこの有様……)
そんなこんなはあったものの、
この日は(顔以外は)前日までと違って劇的に回復し、
本を読んだり動画を見たり、
雑談LINEを送ったりする余裕が出てきた。
人間、何かをやる気力が出てくるってのはいいもんだ。
ただ、麻酔が切れたので痛みはそれなりにある。
ロキソニンなしだと5~6くらい。
ロキソニンを飲むと1段階下がる。
硬膜外麻酔があった時よりやや痛みが強い。
ロキソニンは6時間以上間をあけて
1日三回しかもらえないので、
シャワー前や夜に効くように
自分で時間を調整しながらもらいに行く。
全ての器具がはずれて
晴れて自由の身になったものの、
病棟間の移動は一切できないので、
廊下を端まで歩いて談話室に行くくらいしかやることがない。
談話室からの風景をご近所さんLINEに送ったところ
みんなが一般参賀と称して通りがかってくれたので、
自発的に動くきっかけになってよかった。
痛みはあるものの、
寝ている以外のことがだいぶできるようになり
1段階、大きく回復を感じた日だった。
いつも応援いただきありがとうございます。
・その0 [概要]
・その1 [入院~手術]
・その2 [術後]
・その3 [術後1日目]
■入院4日目(術後2日目)
前日、消灯までは排尿がなく苦労していたが、
消灯してからようやく出た。
よっしゃよっしゃ、と思いきや、
今度は何度も何度もトイレに行きたくなる。
(行くたびにちょびっと出る)
なんだか導尿管を入れたせいで
膀胱がびっくりしちゃってんだな、
まあそのうちおとなしくなるだろ、
とトイレに行ったり来たりして一夜を過ごしたのだが、
たぶん頻繁にうろうろしたのがいけなかった。
朝方、飽きもせずトイレによろよろと向かった際に、
ぽたっ、と何かのしずくが手の甲に落ちた。
(……ん????)
と思ったが、寝たり起きたりで頭がぼーっとしている上、
病室も薄暗く、
それ以上何かが盛大に漏れている気配もないので、
(まあいっか)
と特に深く考えずに寝る。
しばらくして、下腹部が、
どんどん痛くなってきて目が覚める。
あれ?妙に痛いぞ?
硬膜外麻酔の倍プッシュボタンを押すが、
しばらく待っても聞かないどころか、
どんどん焼け付くように痛みを増してくる。
い、痛いよう痛いよう……。
今まで普通に眠れるくらい痛くなかったのになんだこれ?
と一度立ち上がって体を点検してみたところ、
硬膜外麻酔の細い管があらぬところにぷらーん、と。
(うおおおおお!麻酔の管がはずれておる!!!)
よくよく見ると、麻酔薬を入れた水筒から
背中に向かう栓の途中のコネクションがはずれてるっぽく、
そこをねじ込むと元の形に戻った。
さっきのぽたりと垂れたしずくは、
硬膜外麻酔の薬液だったか……。
てことは、今つなぎなおしたけど、
しばらくは麻酔が体に届かないってことだな。
いてぇいてぇ唸りながら
一応、ナースステーションまで歩いていって、
(自力で来ずにナースコールを押してください!って言われた)
問題ないことを確認してもらった上、
ベッドに戻って硬膜外麻酔が背中に到達するまで
地味に痛みに耐える。
この時が、術中術後通して一番痛かった。
麻酔が効いてないんだから当たり前だが。
10段階評価で言うなら7か8くらい。
さすがの痛みに強い私でも痛いので
終始しかめっ面だ。
今までいい仕事してたんだね硬膜外麻酔ちゃん。
邪魔な水筒とか思っててごめんよ……。
結局、麻酔の断線があったのが
朝6時前だったのだが、
午前中いっぱいは痛かった。
やっぱりお腹切ると痛いわ、
ということを再確認。
ちなみに、私は麻酔の増量ボタンを
ここまでほとんど使っていないので
(歩行練習するときに使ったくらいかな)
ここまで麻酔液が残っていたが、
早い人だともうそろそろなくなる頃合いらしい。
え?
こんなんまだまだ痛いぞ。
ケチっといてよかったー。
そんなこんなで午前中は痛みと戦い、
午後はまだまだ病人気分で寝ていたので、
この日もあまり元気はなし。
ご飯がまだまだ水分たっぷりのお粥であることも
テンションが上がらない要因かもしれん。
しつこく温存していた硬膜外麻酔は夜中に切れ、
案の定、寝るにはちとつらい痛みだったので
ロキソニンを処方してもらう。
ロキソニン、効くのかよ……、
と思いきやけっこう効くので馬鹿にしちゃいけない。
■入院5日目(術後3日目)
朝起きたら、顔がとんでもないことになっていた。
なんとなく痒いな、とは思っていたのだが、
おでこと左頬の広範囲に、
真っ赤なかぶれのようなブツブツが!
髪の毛があたる箇所であることから、
どうやらお風呂に入っていない
自分の髪の毛にやられたようだ。
(ちなみに、自分の汗で瞼が腫れあがったこともちょいちょいあるので、私は自分自身の体からなにか毒物でも分泌しているのか)
これは……一刻もはやく硬膜外麻酔を抜いて、
シャワーを浴びなければ!!!
(麻酔をケチって長持ちさせた結果、シャワーを浴びられないという弊害)
毎朝、回診に来るお医者さんに訴えようと
今か今かと待っていると、
この日に限って、いつもの美人女医さんではなく、
デリカシー欠如気味の主治医が回診に来る。
(チーム制なので、3人の医師のうちランダムに来るのだが、私は目の保養にになる美人女医さんが好きだ)
美人女医さんはカーテンの外から
一声かけて入ってきてくれるのだが、
雑な主治医は声をかけながら入ってくる。
「おはようおはよう!よっしゃ大丈夫か!?」(大声)
声と同時に入ってきたら意味ないじゃないか。
あと、声掛けが大丈夫前提なのもどうかと思う。
全てが雑だ。
「すごい顔になってるんで、これ(麻酔)抜いてください!」(切実)
(この際、雑でもなんでもいいんで)
「うわ、すごい顔やな!よっしゃ後でな!」
(いまああああああ~~~~~~~~!!!TT)
道具を持っていない雑な主治医は
無情にも去っていき(何しに来たんだ)
結局、麻酔と点滴を抜いてシャワーを浴びれたのは
午後になってからだった。
顔が……顔がかゆいようパトラッシュ……。
(とりあえず顔をよーーーーく洗って、保湿クリームを塗りたくって保護)
(このために、入院前にメドゥーサのようなパーマ頭を3時間かけてまっすぐに伸ばし、長さもギリギリまで短くしていたというのにこの有様……)
そんなこんなはあったものの、
この日は(顔以外は)前日までと違って劇的に回復し、
本を読んだり動画を見たり、
雑談LINEを送ったりする余裕が出てきた。
人間、何かをやる気力が出てくるってのはいいもんだ。
ただ、麻酔が切れたので痛みはそれなりにある。
ロキソニンなしだと5~6くらい。
ロキソニンを飲むと1段階下がる。
硬膜外麻酔があった時よりやや痛みが強い。
ロキソニンは6時間以上間をあけて
1日三回しかもらえないので、
シャワー前や夜に効くように
自分で時間を調整しながらもらいに行く。
全ての器具がはずれて
晴れて自由の身になったものの、
病棟間の移動は一切できないので、
廊下を端まで歩いて談話室に行くくらいしかやることがない。
談話室からの風景をご近所さんLINEに送ったところ
みんなが一般参賀と称して通りがかってくれたので、
自発的に動くきっかけになってよかった。
痛みはあるものの、
寝ている以外のことがだいぶできるようになり
1段階、大きく回復を感じた日だった。
いつも応援いただきありがとうございます。

