子宮筋腫摘出手術(開腹)の顛末 その3 [術後1日目]

以前の経緯はこちらから。

・その0 [概要]
・その1 [入院~手術]
・その2 [術後]



■入院3日目(術後1日目)

朝一で看護師さんがやってきて
熱と血圧測定をして
患部の状況を確認してくれる。

術後とは思えないほど穏やかな一夜を過ごしたので、
案の定、37.2℃とほぼ発熱もなし。

私も患部を見たくてしょうがなかったので、
腹帯とパジャマをずらした箇所を
めちゃくちゃがんばって下目でチラ見するが、
いまいちよく見えない。くそう。

「傷も大丈夫ですねー」

と言われたので、

(そうか大丈夫なのか。だが私は大きさがと現状が知りたいのだ……)

と少し残念に思う。


あ、そういえば、ようやく水を飲んでよくなったので、
べたべたする口の中をうがいして
水が飲めました。

水、おいしい!

あと待望の枕ももらえた!

枕、らくちん!!枕、大好き!!

水と枕でQOLが爆上がりだ。
安上りだ。


この時点では自分で起き上がることはできず、
ベッドを操作して上半身を持ち上げるしかないので、
プラカップにストローは必須だな、と思った。
(私は趣味で収集しているスタバのタンブラーにストローをぶっ刺して使用)


まだいろんな器具は体にくっついているが、
とりあえず配線を邪魔しないように
手は動かせそうなので、
ようやくウェットシートで顔を拭いたり、
事前に手術日を知っていた数名の知人に
無事終わった旨を伝えたりしているうちに
ほぼ午前中が終わり……と思いきや、
本日の一大イベントである
「自力での歩行」があるのだ。


腹かっさばいた後、24時間以内に
自分で立って歩かせるとは
なかなかのスパルタだな……、
と事前の計画書を眺めた時点から思っていたものの、
いざその時がきてもまったくもって立ちたくはない。

患者としては比較的元気な私でも
まだもうちょい病人らしく寝ていたいのだから、
痛かったり苦しかったりする人は大変だろう。

立ちたくないよぅ……。


でも、がんばって立って歩いたら、
身体につながれている器具が半減するのだ。

憧れの寝返りだってできるようになる。
かもしれない。


ということで、
看護師さんに見守られながら、
ベッドを最大限起こしてずりずりっと
足をベッドの下におろす。

うーん……さすがに腹にまったく力が入れられず、
自分の体をどう動かしていいかよくわからん。

で、いざ立とうとするも、
目の前がくらくらっとしてベッドに座り込む。

おおう、めまいがすごいぞ。

これ、ほんとに歩けるのか!?!?


ゆっくり何度かトライしていいですからねー、
と言われたので、素直に数分休んでは
立ち上がってみてまた座り込む、
を3回くらい繰り返しているうちに
ようやく、くらくらが少しおさまってきて、
なんとか歩けそうな気配になってきた。

が、背筋をのばすとお腹の傷が引っ張られて痛いので
腰をおりまげてヨタヨタのろのろと
一歩一歩前に進む。

歩くって難しいのう……。
ふうふう。


この歩行の目標は、
病室から廊下を横切ったところにある
トイレまで行くことなので、
とりあえずそこまで行って戻ってくるのを
看護師さんの手助けのもと、なんとか完遂し、
めでたくご褒美に
点滴1本、導尿管、パルスオキシメーター、
足のマッサージポンプを外してもらえる。

……はあ。

大変だったけど、
ちまきはそこそこの自由を取り戻した!

(ただし、点滴1本と、硬膜外麻酔は続投なので、立ち歩く時は麻酔のボトルを首から下げて、点滴スタンドを連れて歩かないといけない)


16149207020.jpeg

残っている点滴。

このあたりでようやく
病人っぽい画像も残しておこうという邪念がはたらき、
写真を撮る余裕もでてきた。


大仕事をやりとげたので疲れてしばらく寝る。

病室の他の患者さんのところには
お昼ご飯が運ばれてきてて
いいにおいがしていいなぁ、と思う。

食い意地が復活してきたのはいいことだ。


この日はその後、尿意を感じて
1時間に1回くらいの割合で頻繁にトイレに行ったのだが、
肝心の排尿はできずにもやもやしながら過ごす。

まあ動いた方がいいらしいので、
無駄にトイレに立ち歩くのもよいのだろう。

トイレに行くしかやることないし。


暇つぶし道具はいろいろ持ち込んでいたが、
さすがに全身がだるく、
トイレに行く以外はほとんど
仰向けに寝て過ごしていた。

ので、対外的には基本的に消息不明。

スマホとかも積極的に見る元気はなかったな。

痛みレベルは麻酔が効いていてあまり変わらず。
常に下腹部に鈍痛はあるし、
立ち歩くといてーいてーとなるが、
個人的には余裕で我慢できる範囲。
10段階で5を超えることはない感じ。


夕食に、噂の「全部水のごはん」が出る。
前々日の朝以降だから、60時間ぶりくらいのご飯だ!

16149206860.jpeg


見事に全部水だが。

プリンが死ぬほどおいしかった。

消化器系に関係ない術後の差し入れは
プリンがいいと思う。

(いらない情報)

いつも応援いただきありがとうございます。
  



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非公開コメント

No title

あかん~~~
自分は枕無しで寝てるから、そんなにQOL上がらないや(>_<)
って、その手術することないね(笑)

けど、大変だったんやね(^-^;

No title

わかる~!!
昨年腰の手術をしたんで、勝手に仲間とさせていただいてます。m(_ _)m

寝返りが自由にできるなら何でもするぜ!!
って気分でした。

体から1つずつなくなっていく管、全く愛しいなんて思うこともなく
解放感\(^o^)/  ですよね~

Re: No title

>ちょーみんさん

コメントありがとうございます!

枕なしで寝てるんですか!?どうやって!?!?( ゚Д゚)

そうなんです。めっちゃ大変だったので和牛ください。(まだ言う(笑))

Re: No title

>fukkiさん

コメントありがとうございます!

腰の手術とは……また寝返りまでの道のりがはるか遠そうな……((((;゚Д゚))))
その後、お加減はいかがでしょうか?

必要なのはわかるんですが、あの管がたくさんついている状態は
うっとうしいですよね。

自由に動けるこの身のありがたさが身に沁みました……。

プロフィール

ちまき

Author:ちまき
 
全てネットタイムで記載  
フルPB: 3:23:XX(2018名古屋)
ハーフPB: 1:36:XX(2018枚方)
10kmPB: 44:3X(2018あざいお市)


走ったり殴ったりしています。



 

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