秘めたる才能

昨日書いた比叡山。

同行者(というか一緒に宿泊しただけですが)は
母だったんですけどね。


当初は山を走りたいという目的もあることだし、
比叡山に思い入れが強いのは私のマイブームなだけなので、
一人で宿泊予定だったのですが、
予約した部屋はどう考えても広い(和室10帖)。

ちょうどその一週間前に、
実家の母の元気がなさそうだったので、
様子を見に帰ったところ、
体調自体はそこまで悪いわけではなく、
とはいえなんとなくしょんぼりしていたので、
気分転換に一緒に泊まる?
と申し出てみたところ、
(生まれ育ちは京都であるにもかかわらず)
比叡山に行ったことがない!
と食いついてきたので、
急遽、予約を2人に変更。

とはいえ、決して収束したとはいえないコロナ事情。
宿泊先はかなり対策を徹底しているようなのでまあいいとして、
公共交通機関はどうかなぁ……?と思っていたところ、


「車で行く」


との宣言が。
なんでも、お友達が送ってくれるらしい。
(比叡山ドライブウェイ、2500円くらいするんだぞ……まあ、ケーブルやらロープウェイもいい値段するけど)


んで、帰りはどうするかと思いきや、やはり


「車で帰る」


とのご宣言。


いや、お友達は知らんおっさんだし、一緒に泊まれないよ?
と若干焦って詳細を聞いてみると、
なんと、往路のおっさお友達と復路のおっさお友達は、
別のおっさお友達らしい。


するってーと、なにか?
あなたが比叡山に行きたいといったら、
2人の男性が、「デートのチャーンス!」とばかりに、
喜んで車出してドライブしてくれるってのか??

………まじか。

(まごうかたなき、まじです)

(ちなみに、往路の男性は「おともだち」であり、復路の男性は「お付き合いしている方」だそうです)

(なんやその分類は……知らんがな……)



父が亡くなって早10年。

大学を卒業する前に見合いをし、
そのまま専業主婦におさまったため、
そのポテンシャルに気づく由もなかったが、
どうやらうちの母は、
相当な魔性力を秘めているらしい。

ぶっちゃけいうと、めちゃくちゃモテる。

(あ、私は顔も性格も完全に父親似なので残念ながら残念です……)


以前、体調を崩して入院していた際も、
私が面会している間に知らんおっさんが
3人くらい入れ代わり立ち代わりやって来たし、
ホームセンターで買った一輪の薔薇をプレゼントされた話やら、
別のおっさんからもらった誕生日プレゼント(薔薇とは別)を
うっかり玄関に置いておいたら、
それを目撃したお付き合いしているおっさんが、
急遽、豪華ディナーに誘ってきた話やら、
ちょいちょい斜め上の話を聞いてはいたが、
いざ目の前で展開されると、さすがにちょっとひくビビる。

(少女漫画の世界以外に、一輪の薔薇をもってくる奴がこの世に存在するのか……まあ、それが近所のホームセンターで買ってきた薔薇っつーところに現実世界の限界が垣間見えるが……でも、一輪の薔薇だぞ???)

(もし私が薔薇をプレゼントされる立場だとしたら、絶妙に微妙な表情で受け取った上、後刻、「やべえwwwww」ともんどりうつであろう)

(あ、いや、されたことないんですけどね。墓穴まで大切に携えて行くべき杞憂ですね、ハイ)


でもね。
娘の立場からすると、父が亡くなって
何年も意気消沈しているよりも、
しばらくへこんでいたけれど、
自分で新しい世界を切り開いて、
そこで楽しんでいる母の姿は
実のところ、とてもありがたい。

(お嬢様育ちなので、父が亡くなった時は、一人で大丈夫だろうかとかなり心配した)


はじめての回転寿司とか、
はじめてのカラオケとか、
主婦をやっていた頃にはできなかった経験を
嬉々として話してくれる姿に、
逆に我々家族はこの人の人生を
これまでどれだけ無条件にもらっていたんだろう、
とはじめて気づいた。

当たり前のように、母親というものは
いつもお家にいて、
ご飯を用意してくれるものだと思っていた。

そして自分は成長したら仕事を続けて、
家族のためだけに一生を捧げるような
狭い世界では生きないんだ、と思っていた。

なんて傲慢な話だ。
全部お膳立てしてもらっておきながら。


60歳から未知の世界を切り開き、
普段は自分の新しい人生を謳歌しながらも
たまに弱気になったときは
素直にそれを周囲に相談できる母は
私が勝手に思っていたよりも
ずっと強くて柔軟な人だったわけで。


……一生かなわん。

(とはいえ、行き返り違うおっさんを登板させる必要はやっぱりなくね?、という点も含めて)


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No title

お母様、モテモテ(ハート)

亡父がカルチャーセンターに通っていた折、
クリスマスやバレンタインになると、
お教室の女性のお仲間(皆さん、未亡人)から
いろいろとプレゼントをいただいて帰ってくるので、
母がヤキモチをやいておりました。

僕らが産まれた時から親は子の親だから、一番近くにいながらも子は親の親の面しか知らないですものね。

カラオケでいい仲になったオッサンと埼玉から大阪に移住した祖母を一晩かけて車で大阪まで迎えに行った事を思い出しました。
古ぼけた小さなアパートだったなぁ‥。

10年くらい前に同じように坂本口からケーブルカーで比叡山登りました!想像していたよりずっと広くて、見るべきものがたくさんあって、驚いた記憶があります(当時走ってなかったからなあ)
いつか書いていた不滅の法灯、生で見れましたか?

Re: No title

>シーラカンスさん

コメントありがとうございます!

あら、お父様、モテモテ(ハート)

60過ぎた母から「初彼氏」を紹介されるとは思いませんでしたが、
シーラカンスさんのお父様も、うちの母も、
我々子供に見せるのとは別の顔で過ごしていて、
それが同年代の異性にとってとても魅力的なのだから、
すごいなぁ!と素直に感嘆してしまいますよね。

あと、わかりやすくヤキモチやくお母様もかわいい(笑)

Re: タイトルなし


>かんくろーさん

コメントありがとうございます!

おばあ様、情熱的……!!!
どうやって説得して連れ戻したのかが知りたい!


不滅の法灯、ばっちり(といっても遠目からですが)見ることができました。

「己の役割ではないと思うと慢心(=油断)が生じる。なので、油を補充する当番というのは決めていないのです」

という法話つきでありがたみが増し増しでした(‐人‐)

見るべきものがありすぎて、
ちょいちょい興味深いポイントを見損ねてしまったので、
(ちょっと中心部から外れたところにいろいろあるんですよね……)
近いうちに自分の足でリベンジしてきます!
プロフィール

ちまき

Author:ちまき
 
全てネットタイムで記載  
フルPB: 3:23:XX(2018名古屋)
ハーフPB: 1:36:XX(2018枚方)
10kmPB: 44:3X(2018あざいお市)


走ったり殴ったりしています。



 

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