【富山マラソン2018】 全体総括と、やっちゃいけないこと
(女性特有の事情を含む内容になりますので、苦手な方は、申し訳ございませんが、閲覧を控えていただきたく)
(こういった話題は得意ではないのですが、女性ランナーであれば必ずぶち当たる問題でもあるので、参考になるかどうかはさておき、書き残しておこうと思います)
コメント欄で、「止まって歩いてもそのタイム!」という旨の
感想をいただいたのですが、実は私もゴール間近でそう思いましたw
体感では、4時間オーバーしててもおかしくないと思っていたので。
(途中から、ガーミンを心拍数に切り替えていたので、総タイムは見ていませんでした)
でもね、安心してください。止まってますよ~。

数分単位で止まったのは、自分でも明確に記憶にあって、
15、29、37km地点です。
(ゴーン!と下まで振り切れてるところね)
小休止で止まったところも含めると、5回、完全に止まっていますね。
最初の15㎞地点は、コースアウトして倒れこんでしまい、
心配して駆け寄ってくださった周囲のランナーさん数名の
足を止めさせることになってしまいました。
本当に申し訳なかったと思います。
ここを見ていらっしゃることはないと思いますが、ありがとうございました。
残りはすべて、危ない、と判断して自分で横によけて休憩しています。
また、20km以降は、それ以外でも、
ちょいちょい心拍が上がる度に歩きも交えています。
前半、3時間20分ペース(4'45"/km)で進んでいたので、
その貯金でこのタイムになっていますが、
後半20kmは、5'30"~6'00"/kmペースです。
速報でも触れていますが、今回、月経無調整でレースに臨みました。
私は子宮内膜症(腹腔鏡手術歴あり)で、生理痛も重い方だと思います。
ただ、こういうのは個人差も大きく、かつ現代では多く見積もると
10名に1人程度は発症しているといわれていますので、
さして珍しいものではありませんし、
私の場合は、周期は安定しているので、コントロールしやすい方です。
(それでも、身近な女性の方で、生理の度につらそうな方がいらっしゃったら、ぜひ一度、専門医の受診をおすすめします。私も我慢の範囲だろう、とずっと放置していた期間があり、早めにわかっていればもう少し対処できる場面もあったのに、と後悔したことがあるので)
これまではフルは年間2レースほどだったので、
本番当日に重なりそうな場合は、薬を使って調整していました。
マラソンをはじめる以前から、海外出張等ではそうしていたので、
私自身に抵抗はありませんが、もちろん体にはそれなりの負担になりますし、
妊娠を考えていらっしゃる方などには安易にお薦めできない方法です。
で、先日も書きましたが、今シーズンは欲張って4レースも入れてしまい、
一つ調整すると、最悪、玉突き式に全レース調整になることが判明したので、
調整は本命2レースのみに絞ることにしました。
その結果、今回の富山マラソンは無調整でのぞむこととなり、
当日朝は、最も悪いコンディションになりました。
今思うと、この時点で、走り方を最初から、
「完走目的のファンラン」に切り替えるべきでした。
想定よりも悪い。
何もしなければ、歩くのすらしんどい状態。
そもそも走っていい体調じゃない。
そこで私がとった方法が、今回最大の「やっちゃいけないこと」です。
ええ。
強力な痛み止めを飲んで、スタートラインに立ちました。
歯医者さんでもらった、ロキソニンのつよーいやつです。
(なんでそんなもん大事に残しとくんだよっ!(こういう時のためでした……))
あのね。
朝の自分に言いたい。
痛み止めは、痛みの伝達経路を鈍くしてるだけで、
問題の解決にはなってないの!!
むしろ、己の体調不良から目をそらして、状況を悪化させるだけなの!
あほか、ぼけえええええ~~~!!
……失礼。取り乱しました。
長距離走って、瞬発力や集中力の必要な競技と違って、
精神力でねじふせる、みたいなところあるじゃないですか。
苦しくなってからが本番!
心が折れなきゃ前に進める!
そして、精神は肉体を凌駕する!
みたいなやつ。
それができるんだって、思ってたんですよね……。
そのためには、痛み止めが助けてくれるんだ、と。
痛さを軽くできれば、残りのしんどさは私がねじ伏せてやるって、
本気で思ってました。
完全に、過信していましたよね。
その結果、自分の体調の悪化に気づくのに遅れ、
当初の想定ペースで前半を突っ込めてしまい、
自分でも驚くような倒れ方をしてしまった。
以前から、脚の痛みに対する痛み止めは飲まない派です。
故障部位をさらに悪化させる可能性があり、
市民ランナーにそこまでの犠牲は必要ないと、
(私自身は)考えているからです。
前回の名古屋も、痛みが出ることは分かっていましたが、
痛み止めは服用しませんでした。
一方、生理痛に関しては、常日頃から痛み止めを常用していることもあり、
「体の異常」ではないと、痛み止めでまぎらわせて見なかったことにして
いいものだと、当たり前のように思っていたのでしょう。
痛みに関してだけだと、確かにそうかもしれませんが、
痛み止めを服用すると、その他の感覚がすべて鈍くなります。
だるさや異常も、薬のせいなんだかなんなんだかよくわからなくなるし、
正常な判断も、体のコントロールもできなくなる。
肉体的な負荷の高いマラソンという競技において、
それはとても危ない。
女性であれば、誰もが抱えている問題です。
自然な状態にあるものを、人為的に調整するのか、
薬を服用して、痛みを抑えて走るのか、
何もせず、何カ月もかかって準備した大会を、
苦しみながら本来の力を出せずに走るのか。
正解は、今もって私自身もわかりません。
でも、今回の件でいうと、
自分の身体の状況を、自分で把握できなくなっていた、
その点が、本当にやっちゃいけないことだったと思います。
自分にも、そしてなにより周囲にも、迷惑なことです。
(想定外の事態で体調を崩すのは、それはもう想定外です。私の場合は、自ら選んで選択した上で、それが明かな過信だった、という点が悪いのです)
そこまでする必要のない、調整レースだったにもかかわらず、
体調悪くても、サブ3.5はいけんじゃね?という欲があった。
コメントでもいただきましたが、
人間の体は、そんなに簡単なものではない。
そして、フルマラソンという競技も。
ここ最近、故障があったりなんだかんだはしましたが、
走ったレースはすべてPBを更新できていた。
私のフルマラソンに対する姿勢に、
自覚してはいませんでしたが、慣れと過信が芽生えていた。
今振り返ると、そう思います。
そして、いいタイミングで、それを自覚できたとも思っています。
簡単じゃない。
本当に、簡単じゃないな。
もう一度、敬意を払って、
次のための準備をしよう。
(あ、次回から、楽しい富山マラソンレポします!)
いつも応援いただきありがとうございます。

