子宮筋腫摘出手術(開腹)の顛末 その0
しばらくはさしたるネタもないので、
入院時の覚書などを、
少しずつ書きとめておこうかと思います。
ご存じの通り、
私はランニングを趣味にしていますが、
ここ1年ほどは明らかに以前と比べると
まったく走れなくなっていて、老化か!?と
いぶかしんでおりました。
走れない一例。
2020年4月ごろ:以前のMペースで5km走るのがギリギリ
2020年6~8月ごろ:帰宅ランが高頻度で走り切れない。毎回歩く。
2020年9月ごろ:とにかく坂という坂がのぼれない
2020年10月ごろ: キロ6分半のマラニックでぜぇはぁ息が上がる
2020年11~12月ごろ: 週末の朝に起きられず走れない日が続く
ちなみに、下腹部もみっともない形に
出っ張っていたので、
よけい老化か!?と走行距離を増やしてみたり、
筋トレをしてみたりするものの、
体重もお腹の形も改善せず、
むしろどんどんひどくなってまして。
(あんまりへんてこな形なので、自分でダイエット的なビフォアーアフターをやったら楽しかろうw、とひそかに写真を撮ったりして遊んでおりました。去年の6月くらいかな)
加齢ってこわいなぁ……
そんな自堕落な生活してるわけでもないし、
月間250km前後走ってるのに、痩せないのかー。
でもまあコロナで大会もないし、
ゆっくりやればいいか。
とかなんとか思っている矢先に、
健康診断で貧血が判明。
デブっているのはおいといて、
とりあえず走れない原因の1つはこれか、
と産業医に指示された通り、
内科と婦人科に行ったところ。
内診をするまでもなく、
私のお腹を触った婦人科の医師曰く。
「あ、なんかあるわこれ」
(あ、なんかありますか、そのデブった下っ腹に……)
で、そのままうちでは治療は無理だから、
と市内の大きい総合病院に紹介状を書いてもらい、
そちらを受診→方針相談→MRI→手術、
と去年の11月~2月の間に
とんとん拍子に話が進んだわけです。
自分自身も、こんなに早くコトが進むとは
正直思っていませんでした。
昨年の12月の段階では、
「半年後~1年以内を目途に手術を視野」
と書いていまして、
本当であれば、ホルモン注射で縮小して
腹腔鏡を視野に入れたセカンドオピニオンを
受けるつもりだったのです。
紹介を受けた総合病院は腹腔鏡の実施例が少なく、
「開腹手術以外はない」
と断言されていたのですが、
ネットなどを見ると、経験豊富な病院だと
かなり難しそうな腹腔鏡の事例も出てくるし、
緊急性がある疾患でもないので、
時間が多少かかってもばっさり開腹は避けたい。
もうちょっといろんな方法を検討してみても
いいんじゃないかなぁ。
心の準備もできてないし。
とわりとのんきに思っていたわけです。
ええ……年明け早々にMRIをとって
自分の目で状態を確認するまでは。
もうね。
百聞は一見に如かず、とはこのことですよ。
それまではいくら医者にでかいでかい言われても、
いや多少は脅しも入ってるんでしょ、
って思ってたし、
開腹以外選択肢なしって言われても、
現代医療の底力をもってすれば、
切らずになんとかなるんでねぇの?
と高をくくっていたわけです。
(注:それまではうすらぼんやりしたエコー画像しか見ていなかった)
でも、MRIみた瞬間、
ごめんなさい、ってなった。
という話をいくら文字でやっても
埒があかんので、
MRI画像の写真撮らせてもらったので見てくれ。
(掲載許可もとってます)
本邦初公開、私の腹の中(だったもの)です。

で、これ見たところで、
「どれが問題の筋腫だよ?」
ってなりません?(私はなった)
なんかぼんやりお腹の中だなぁ。
やっぱここから筋腫を読み取るのは、
プロの目じゃなきゃ無理なんだなきっと。
さあはやく、はやく解説プリーズ♪(そわそわ)
と医者をチラ見しながらMRIを眺める私に、
デリカシー欠如気味の主治医曰く。
「何言うとるんや、誰でもわかるわ、これや」
(………これ?)
「そうそれ」
(………これ???)
これ↓

下腹部全部筋腫やないかーい!!!
これを見た瞬間、
(あ、縮小とか腹腔鏡とかの問題じゃないわ)
とものすごく視界がクリアになりました。
そりゃカルテに巨大筋腫って書かれるわ。
私の下腹部、筋腫以外なんもなくなっとるやんけ。
(注:いろいろ隅に押しやられてるだけで存在はします)
ああ私のしんどさは、
全部これのせいだったんだ……。
観念した、と言う方が近いかな。
小手先でどうにかなるもんじゃないわこれは。
(医者に「こんなもんかかえてよく走ってたな」と呆れられましたが、私もそう思うw)
で、こりゃーもう開腹手術しかないと肚が決まったので、
翌日には上司に相談したところ、
先日の後輩君の退職にともない、
4月から新人さんが配属予定なので、
4月以降の長期離脱は避けてほしい、
という合意もとれたため、
最速で手術の日程を調整してもらい、
約1ヵ月後の手術が決まったわけです。
そっからはバタバタだったなぁ。
退職する後輩君の仕事の引継ぎに、
不在期間の引継ぎ&前倒し作業に
右往左往している間に
あっという間に入院日になりました。
(ブログも一応もう一回くらい更新するつもりだったのですが、めっちゃ尻切れトンボに中断しましたね……)
最終的にはいろいろぶん投げて入院した感もありますが、
おかげさまで、今はこの下腹部全体を占めていた筋腫が
すっきりとなくなっているわけです。
よきかなよきかな。
(病理の結果はまだ聞いていないので、総重量は定かではありませんが、とりあえず入院前後の体重的には3kg減りました)
(お医者さん曰く、腹腔鏡で巨大筋腫を摘出した事例などネットには上がっているかもしれないが、あれは技術的にドヤ顔をしたい病院側のパフォーマンスの意図も多々あり、手術時間やリスクも考慮すると全くおすすめできない、とのことで、私も実際にこの大きさを目の当たりにしたら、これをちまちま術野の見えない腹腔鏡下で切断して引っ張り出すなぞ狂気の沙汰だな、と心底納得したので、セカンドオピニオンの余地なく開腹手術に同意しました)
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